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焚火

焚火、焚火がしたいねぇ、焚火。

ちっちゃい頃、庭でおばあちゃんが一斗缶に木の枝とか落ち葉とか、燃えそうなもの燃やしてなんかパチパチやってたあの瞬間。
ホント花火やるときとか、やりたくない学校の宿題を最初からなかったことにする為にしか使うことのなかったあの一斗缶焚火。

大人になってから、めちゃくちゃやりたくなっちゃいました。

なんなんでしょうね。あの焚火の良さ。Youtubeとかでじっと見る画面越しの焚火とか、24時間焚火の音アルバムとか色々試してみましたが結局本物感が感じられず40%くらいの満足度しか得られませんでした。

最近だと焚火の音がするロウソクとか売ってるみたいで、気軽にいっぱい買ってみようかなと思って通販サイトで値段を見てみるとなんと6,980円!!!!!
もっとチェーンの牛丼屋さんみたいな値段であれ!!!高いんですよ!その瞬間気が付きましたね。いやらしくも金銭的に体験を見ることができた瞬間に。

「ちっちゃい頃やってた焚火、すごく貴重なものだったんだ」と。

この前、バーベキューに仲間内でいきまして、薪を500円ぐらいで買ったんですよ。で、とりあえず燃やしてみる。じっと見ちゃうんですよね。火。
たぶん火が好きになっちゃってたんですよね、いつの間にか。ちっちゃい頃を懐かしむフィルターとかすごくかかってるとも思うんですが、恋しくて仕方がないんです、焚火。

ちっちゃい頃やってて、実は貴重な体験だったんじゃないかこれ、っていうのって多分大人になんないと絶対わかんないことだと思いますね。

僕は実家が青森なんですが、一度だけスタジオジブリの名作「もののけ姫」の舞台になったとも言われる『白神山地』に行ったことがあるんです。広大な自然、どこまで見渡しても木、木、木。
さえずる鳥たち、何の音かわからない鳴き声、どこからか聞こえる水の音、圧倒的、他を拒み続けた自然、自然、自然。
そういう自然に触れることが嫌でもあり続けた青森県、なので僕は今でも自分が自然大好きっこであるとは思います。おじいちゃんが山で猟師をしていた血が流れているのもあるんでしょうが、山が大好きなんです。
母の実家は東京で、小さい頃はじめて東京に遊びにきたときの僕の第一声は「山に帰りたい・・・」だったそうです。実写版のアルプスの少女ハイジみたいな感性だったんだと思います。
山に触れ続ける生活、これも貴重な体験だったんだな、と今になってしみじみ思います。

まあ正直右も左もわけもわからず東京に出てきて今年で10年。一人暮らしになったり二人暮らしになったり、無我夢中でこのコンクリートジャングルで生き続けているゆえに、
単純な自然が恋しくなっているだけなんだと思います。
毎日毎日森とか木に囲まれ続けていたらそれはそれで発狂しちゃうんじゃないかと思います。ないものねだりってやつでしょうね。
要は暇なんですよ、僕の感性が。

  2021/11/09  takahashi louie
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